
「繁殖引退犬を迎えたけれど、何から始めればいい?」

そんな疑問を持つ方へ向けて、健康管理・手続き・迷子対策のポイントを分かりやすく解説します。
これで「繁殖引退犬を迎えた後に」何をすれば良いのか理解できます。
この記事でわかること
また、実際に繁殖引退犬を迎えた体験談として、笑みちゃんの健康チェックの記録も紹介します。
迎えた後に後悔しないための準備を、この記事でしっかり確認しておきましょう!
繁殖引退犬を迎えたら最初にやるべき3つのこと

マイクロチップ情報の変更手順
繁殖引退犬は新しい家で生活を始めるため、必ずマイクロチップの情報を変更する必要があります。
1. 変更が必要なケース
引っ越しなどで住所が変わったとき
飼い主が変わったとき(譲渡・里親制度)
2. 変更の手順
① マイクロチップ情報登録のウェブサイトにアクセス
環境省指定の登録機関のサイトを利用
② 必要事項を入力(パソコン・スマートフォン対応)
③ 手数料を支払う
各自治体への届出(犬の登録・狂犬病予防接種)
日本では、犬の登録と狂犬病予防接種が義務付けられています。
犬を迎えたら、早めに役所で手続きを済ませましょう。
届出の流れ
- 市区町村の役所で「犬の登録」を行う
- 狂犬病予防接種を受ける(済んでいる場合は証明書を提出)
- 「鑑札」と「狂犬病予防注射済票」を受け取る
※ 登録を行わないと法律違反になるため、必ず実施しましょう。
繁殖引退犬の迷子対策—QRコード迷子札が最適

繁殖引退犬は環境に慣れるまで、パニックを起こして脱走することがあります。
そのため、迷子対策としてQRコード付きの迷子札をおすすめします。
マイクロチップとGPS首輪では不十分
マイクロチップ:発見者が直接飼い主に連絡できず、健康情報も登録されていません。
GPS首輪:位置情報は分かりますが、飼い主と直接連絡を取る手段がありません。
QRコード迷子札のメリット
QRコード迷子札を利用することで、迷子になった際に迅速に対応できるため、特に繁殖引退犬には最適です。
迷子対策にQRコード迷子札を選んだ理由
マイクロチップやGPS首輪、実は「発見者が直接連絡できない」って知ってましたか?
でも、QRコード迷子札ならスマホで読み取るだけ!
すぐに飼い主に連絡が届きます。
しかも、持病・薬・アレルギー情報まで登録OK。
繁殖引退犬やシニア犬にも安心。
👉 実際に笑みちゃんが使っている迷子札はこちら(Amazon)
動物病院の選び方

繁殖引退犬ならではのケアが必要なので、経験のある病院を選ぶのが重要です。
笑みちゃん(繁殖引退犬)は、先住犬が通っていた病院に定期的に通っています。
理由は、長年の実績と高い専門性があるためです。
信頼できる動物病院を選ぶためには、以下のポイントをチェック
チェックポイント | 内容 |
評判 | 周りのペットオーナーの口コミを参考に。 |
対応 | スタッフが親切で、丁寧に説明してくれるか。 |
設備 | 最新の機器や診断技術が整っているか。 |
診療内容 | 幅広い治療に対応しているか。 |
アクセス | 通いやすく、緊急時にも対応可能か。 |
料金 | 料金が明確で、納得できるか。 |
動物病院の強みが繁殖引退犬にあうか | 自分とペットに合った病院選びが大切になります。 |
繁殖引退犬の健康チェック

繁殖引退犬を迎えた後、まず行いたいのが「健康チェック」です。
特に年齢を重ねた子や繁殖に使われていた犬の場合、一般的な健康診断に加えて特有のケアが必要になります。
目の診断
加齢や遺伝によって、白内障やドライアイ、視力低下などが見られることがあります。
チェックポイント
耳の診断
外耳炎や内耳炎、耳ダニなど、外見ではわかりにくいトラブルが潜んでいる可能性も。
チェックポイント
歯の診断
長年歯のケアがされていないと、歯石や歯周病が進行していることがあります。
これは繁殖引退犬によく見られる症状のひとつです。
チェックポイント
迎えた犬特有の病気の検査
繁殖引退犬には、遺伝的な病気や出産・授乳による影響が出ていることがあります。
乳腺腫瘍のチェック(特に未避妊のメス)
股関節形成不全などの関節系の問題
血液検査(費用・項目)
一般的な健康診断として、血液検査はとても有効です。
チェックポイント
アレルギー検査(費用)
皮膚トラブルや慢性的なかゆみがある場合は検討したい項目。
費用の目安:20,000円〜30,000円前後
※検査機関や内容(環境アレルゲン・食物アレルゲン)によって価格差あり
トライアル中に気になった検査
トライアル中に以下のような様子が見られたら、病院での相談がおすすめです。
「ワン」ポイント!
診察結果などは愛犬手帳などに記録しておけば、次回の検査と比較できて便利です。
※自分の住む行政が無料配布している場合、是非入手すると良いと思います。
しかし、そうでない場合は購入になります。
ご自身が住む行政に確認してみてください。▶八王子市の例【実例】繁殖引退犬・笑みちゃんの健康チェック

笑みちゃんは、もうすぐ6歳という時期に、ブリーダーの里親募集を通じて迎えました。
正式に迎えて数日後、健康チェックを実施しました。
検査項目
結果的に問題が見つかったのは、トライアル時に気付いていた2つの点でした。
トライアル中に気になった2つの事
片目が少し濁っていた理由
獣医師の診断では、目は色素の問題ないとのこと。

「今後、白内障になった場合は手術は必要ですか?」

「うちでは勧めていませんね」
確かに、犬は視力が低くても聴覚や嗅覚が優れているため、生活に大きな支障がないことも分かっています。
下痢の原因と解決策
便の検査を何度か行いましたが、明確な原因は特定できませんでした。
現在は下痢はおさまっています。
下痢に関しては、別記事で紹介いたします。
私たちの解決方法
1. 生肉を与えない
消化が良いと言われる生肉をやめ、茹でた馬肉に変更したところ改善しました。
2. ストレスを与えない
本人の自由に生活させることで、精神的な負担を軽減しました。
3. 無理な散歩をしない
疲れているときは散歩を控え、長時間の散歩の翌日は休息を優先しました。
また、酸素カプセルを使用するようになり、疲労回復が早くなりました。
健康チェック後のフェローアップ

繁殖引退犬の場合、健康チェック後がスタートです。以下のポイントを実践しましょう。
1. 診断結果の整理と確認治療が必要な項目は獣医の指示に従いましょう。
2. 自宅でのケア獣医からの指示(歯みがき、薬の投与など)を毎日の習慣にしましょう。
3. 変化があればすぐに相談食欲不振や異常行動があれば早めに獣医に相談。
4. 健康記録の作成日々の健康状態をメモし、変化に気づけるようにしましょう。
(健康記録の作成例:食事内容、排泄の様子、散歩の時間など)。
おわり : 繁殖引退犬を迎えたらすること

繁殖引退犬を迎えたら、まず マイクロチップ情報の変更、自治体への届出、迷子対策 を行いましょう。
迷子対策には QRコード付き迷子札 が特に有効です。
また、 健康チェック も重要なステップです。目・耳・歯・血液検査などを行い、健康問題を確認しましょう。
特に繁殖引退犬は、遺伝的な病気や繁殖による負担があるため、経験豊富な動物病院を選ぶことが大切です。
実際に我が家の 笑みちゃん も、迎えてすぐに健康チェックを受け、白内障の進行や消化の問題が見つかりました。
その後、適切なケアを行い、現在は安定した生活を送れています。
事前準備と健康管理をしっかり行い、愛犬との新しい生活を安心してスタートさせましょう!
📖 全7回シリーズ|繁殖引退犬の迎え方
繁殖引退犬を迎えるまでのステップを、順を追って解説しています。
▶ STEP0:幸せのカタチ▶ STEP1:繁殖引退犬とは?
▶ STEP2:迎える前の判断材料
▶ STEP3:迎える準備と費用
▶ STEP4:犬舎見学チェックリスト
▶ STEP5:心の距離ゆっくり縮まる
▶ STEP6:迎えた後のやるべきこと
🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
犬と暮らす中で、ふと感じる
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そんな疑問を、繁殖引退犬・笑ちゃんとの日々を通してやさしく解き明かします。

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