
迎えたばかりの笑みちゃんは、
毎日のようにお腹をこわしていました。
繁殖引退犬は、これまでの環境もあり、年齢的にも免疫力が落ちています。
下痢や体調の不調が続くと、つい「食べ物かな?」「ストレスかな?」と原因を探してしまいます。
でも、本当に大切なのは
心をほぐし、信頼関係を築いていくこと。
安心できる時間が増えると、調子まで整っていくものです。
焦らず、寄り添うことがいちばんのケア。
この記事でわかること
笑みちゃんを迎えた当初の下痢事情

我が家に来た笑ちゃんは、
最初から下痢気味でした。
食事や環境の変化が原因かと思い病院で検査もしましたが、
はっきりとした病気は見つかりません。
あとで気づいたのは、見えないストレスや不安が大きな要因だったこと。
さらに「体に良いだろう」と思って与えた食事が、逆にお腹の負担になっていたのです。
繁殖引退犬の背景

繁殖犬として長く暮らしてきた子は、消化器が弱いケースが少なくありません。
限られた環境で同じ食事を続けてきたため、ちょっとした変化にもお腹が反応しやすいのです。
さらに、新しい家に来ると生活は一変。
環境の変化や緊張が重なり、下痢など体調に出やすくなります。
体調変化は、お腹だけではなく皮膚や免疫 にもあらわれる▶ 繁殖引退犬の混合ワクチンは何種?接種タイミングと注意点繁殖引退犬が下痢をしやすい主な理由

環境の変化とストレス
新しい家、聞き慣れない音、見知らぬ人。
犬にとってはそれだけで大きなストレスです。
緊張が続くと腸の動きが乱れ、下痢として表れます。
まずは「安心できる場所」が何よりの薬です
食事の変化や体質の弱さ
繁殖犬時代は、同じフードを長く食べ続けてきた子が多いもの。
急に違うごはんになると、体がびっくりしてお腹を壊しやすくなります。
体質に合わない食材もあるので、
「良さそう」より「合ってるか」を見てあげましょう。
免疫力や年齢による影響
引退後の犬は、年齢的にも免疫力が落ちやすい時期。
ちょっとした冷えや疲れでも、腸のバランスが崩れやすくなります。
元気そうに見えても、休む時間とやさしいケアが大切です。
下痢のサインを見逃さないで
うんちの回数や色、少しの元気のなさも大事なサイン。
ひどい時にはゼリー状のものが出ることも
「いつもと違うな」と感じたら、それが体からの小さなSOSです。
ストレスからくる下痢

環境の変化によるストレス
犬は環境の変化にとても敏感です。
慣れない場所や生活リズムの違いが続くと、緊張からお腹を壊してしまうことがあります。
散歩・来客などの刺激
散歩や来客といった
“ちょっとした出来事”も、引退犬にとっては大きな刺激。
安心できない状態だと、その負担がお腹に現れることもあります。
笑みちゃんの環境ストレス体験
迎えた当初の笑みちゃんは、今までとまるで違う世界に戸惑っていました。
部屋の隅で片手をあげていた姿は、
「私は何もしないよ」というサインだったのだと思います。
落ち着ける環境づくりが第一歩
静かで安心できる場所は、心もお腹も休まる場所。
音やにおいの刺激を減らすだけでも、下痢の改善につながります。
食事は“変えない勇気”も大切
良かれと思ってフードを変えると、かえってお腹がびっくりすることも。
「慣れたごはんを続ける」ことが、いちばんの安心になる場合もあります。
下痢のあとに見直したい3つのこと
水分、ごはん、休む時間。この3つを整えるだけで回復が早まります。
焦らず整えてあげることが、いちばんの“治療”かもしれません。
食べ物からくる下痢

フード切り替えで起きやすい下痢
急にフードを変えると、お腹がびっくりして下痢をすることがあります。
犬の消化器は変化に弱いので、少しずつ慣らすのが安心です。
おやつ・食べ物が合わなかったケース
体質に合わない食べ物を食べると、すぐにお腹にサインが出ます。
人と同じで
「平気な子もいれば、合わない子もいる」という差があります。
笑みちゃんの食事体験と改善
先住犬は生肉を与えると調子が良かったのですが、笑みちゃんは逆に下痢になってしまいました。
そこで肉を茹でて与えるようにしたら、しだいにお腹も落ち着いていきました。
下痢のとき家庭でできるケアと対策

まずは落ち着ける環境を整える
環境が落ち着かないと、心もお腹も休まりません。
静かで安心できる場所をつくるだけで、体は自然と回復へ向かいます。
「今日はゆっくり過ごそう」それがいちばんの薬です。
水分・ごはん・休息のバランスを整える
下痢のときは水分が失われやすいので、いつでも飲めるようにしておきましょう。
消化にやさしいごはんと、たっぷりの休息。
この3つが整えば、体の回復力が自然と戻ってきます。
免疫力や年齢による影響
繁殖引退犬は、今までの環境もあり年齢的にも免疫力が低下しています。
体調不良は、食べ物やストレスが原因だと思っていました。
しかし本当に大切なのは、信頼関係を築き、心をほぐしてあげること。
もちろん時間はかかりますが、我が家ではそのサポートとして
リラックス効果の高い「酸素カプセル」を取り入れました。
👉 酸素カプセルが心の回復を助けた体験談はこちら下痢が続くときの注意点

病院へ行く目安(2日以上/血便/嘔吐)
下痢が2日以上続く、血が混じる、嘔吐もある。そんなときは迷わず病院へ。
自己判断で長引かせると、体力を奪われてしまいます。
繁殖引退犬は特に早めに診てもらったほうが安心
繁殖引退犬はこれまでの健康状態がはっきりわからないことも多いです。
少しの異変でも病院に行っておくと、
「やっぱり大丈夫だった」と安心できます。
さいごに|体よりも、まず”心”を整えよう

下痢の原因は、食べ物・水分・ストレスなどさまざまです。
でも、繁殖引退犬にとって本当に大切なのは
“安心できる心”。
心が落ち着けば、食事や休息のリズムも自然と整っていきます。
焦らず、寄り添うように見守ってあげましょう。
あなたとの信頼関係が深まるほど、体もきっと元気を取り戻します。
📖 全7回シリーズ|繁殖引退犬の迎え方
繁殖引退犬を迎えるまでのステップを、順を追って解説しています。
▶ STEP0:幸せのカタチ▶ STEP1:繁殖引退犬とは?
▶ STEP2:迎える前の判断材料
▶ STEP3:迎える準備と費用
▶ STEP4:犬舎見学チェックリスト
▶ STEP5:心の距離ゆっくり縮まる
▶ STEP6:迎えた後のやるべきこと
🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
犬と暮らす中で、ふと感じる
「なんでだろう?」
そんな疑問を、繁殖引退犬・笑ちゃんとの日々を通してやさしく解き明かします。

あなたの愛犬の
「なんでだろう?」
教えてください。
注目記事

最後まで読んでくれてありがとう!

下のバナーを押してもらえると、更新の励みになります


コメント