
「繁殖引退犬を迎えたいけど、どんな準備が必要?」「お金や健康、手続き…ちゃんと育てられるかな」

そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
特に初めての場合、「繁殖引退犬ってどういう犬?」「保護犬とは違うの?」と、わからないことも多いはず。
この記事では、実際に笑みちゃん(元繁殖犬)を迎えた経験をもとに、
「そもそも繁殖引退犬とはどんな存在か?」という基本から、迎える前に知っておいてほしい大切なことをわかりやすくまとめました。
新しい家族として迎える前に、まずはその背景や特徴を知ることから始めてみませんか?
- この記事でわかること
- 繁殖引退犬を迎える前に確認すべきことまとめ
- 犬の性格は遺伝する?|しつけとの関係と見極め方
- 繁殖引退犬とは?意味や特徴、背景を詳しく解説
- 繁殖引退犬の現状|譲渡が増えた理由と背景現状
- 繁殖引退犬の魅力とは?迎える前に知っておきたいポイント
- 繁殖引退犬のデメリット|経験者が語るリアルな課題
- 繁殖引退犬を迎えるための準備|必要なものと迎える心構え
- 繁殖引退犬の散歩・トイレ・人慣れ|効果的なトレーニング方法と準備
- 繁殖引退犬の生活環境の整え方
- 【実体験】繁殖引退犬の迎え方|初めてでも安心のステップ解説
- まとめ|繁殖引退犬を迎える前に知っておくべき大切なポイント
- 🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
この記事でわかること
繁殖引退犬を迎える前に確認すべきことまとめ

繁殖引退犬とは?|ペットショップの犬との違い
両親の特徴をもとに成長後の姿がある程度予想できることが最大の特徴です。
健康・性格・スタンダード(犬種基準)に近いことが条件
JKC 犬種標準
オスとメスの違い|性格・健康・引退時期
種類 | 健康状態 | 性質 | 基準 | 引退時期 |
メス | 健康であること | 性質が良いこと | スタンダード(犬種基準)にちかいこと | 6歳(回数により7歳の場合あり) |
オス | 健康であること | 性質が良いこと | メスに足りないものを補える | 決まっておらずメスよりも遅い傾向 |
犬の性格は遺伝する?|しつけとの関係と見極め方

京都大学とアニコムの共同研究により、犬の性格には 遺伝の影響 もあることがわかっています。
🔗 マイナビニュース(研究記事)

繁殖引退犬とは?意味や特徴、背景を詳しく解説

繁殖引退犬とは、ブリーダーのもとで飼育されていた犬で、「子供を生む」役割を終えた犬のことです。
繁殖犬としての生活を終えた後、新たにペットとしての生活をスタートします。
繁殖引退犬の現状|譲渡が増えた理由と背景現状

繁殖引退犬は、ブリーダーや保護団体を通じて新しい家庭に迎えられ、第2の人生をスタートすることがあります。
しかし一方で、劣悪な環境で飼育されていたり、山に捨てられるといった悲しい事例も報告されています。
その背景には、2021年6月に改正された動物愛護管理法の影響があります。
この法律により、ブリーダーの飼育環境基準が強化されました。
動物愛護管理法による主な規制
管理上限:従業員1人あたり繁殖犬は15頭
メス犬の繁殖制限:出産可能年齢は6歳まで生涯の出産回数は6回まで
オス犬の繁殖制限:メス犬よりも長期間繁殖に関わる傾向
これにより、経営が困難になったブリーダーが増え、繁殖引退犬の譲渡が急増しています。
繁殖引退犬の魅力とは?迎える前に知っておきたいポイント

私達も、笑みちゃん(元繁殖引退犬)を連れて犬のオフ会やイベント参加することがあります。
その中で里親として迎えた方と話す機会もあり、
お互いの共通認識として
「本当におとなしくて、良い子」という点が挙げられます。
これは繁殖引退犬の最も大きなメリットかもしれません。
他にも、繁殖引退犬にはさまざまなメリットがあります。
健康面で安定している
繁殖に供する犬は、毎年1回以上、獣医師による健康診断を受けることが義務付けられています。
里親に出す際は、対面販売が義務付けられており、健康状態やアレルギーなどを確認できます。
その犬種の基準に近い犬が多い
スタンダードな犬が多く、性格も落ち着いています。
通常より安く迎えられる
繁殖引退犬の譲渡にかかる費用は、一般的に3万円〜15万円程度です。
繁殖引退犬のデメリット|経験者が語るリアルな課題

デメリットもあるが解決策があります。
それは、焦らず、ゆっくり彼らのペースに合わせてお互い慣れていく。
では、どんな注意点があるのか?
人や犬には慣れていません…
限定された人、犬としか触れ合っていない
笑みちゃんの対策 : 犬のオフ会やイベントに参加して触れ合う時間を増やした。
少しの音にも敏感に反応します…
犬舎の中が全てだったので他の気配や音を聞いたことがない。
笑みちゃんの対策 : 慣れてもらうしか無いが、私が動く前には「声掛け」してます。
犬との信頼関係を深めるには、声かけや音の使い方がとても大切です。 ▶犬が喜ぶ言葉&音まとめ|声かけひとつで信頼が変わる! また、愛犬が怖がる音やサインを理解することも、安心感を与えるポイント。 ▶ なんでこの音が怖いの|愛犬が怯えるサインと向き合う方法 ぜひあわせて読んでみてください。甘えん坊の犬が多い傾向
良質のブリーダーでも1匹づつに愛情を注ぐことは難しい。
笑みちゃんの対策 : いっぱい、甘えさせてます。
どうですか?
私達も繁殖引退犬を迎えて1年半になりますが「彼女たちのペース」で生活していけば解決方法はあります。
繁殖引退犬を迎えるための準備|必要なものと迎える心構え

繁殖引退犬を飼う際には、辛抱強く接してあげるのが良いでしょう。
理由として、一般家庭に慣れるまでに時間がかかる犬がほとんどだからです。
健康面・性格の特長とケアの基本

健康面での背景
繁殖引退犬のメス犬は、繁殖を目的として育てられるため、複数回の出産を経験していることが多い(犬種によっては年1回のケースもある)。
しかし、妊娠や出産を繰り返すことで体に負担がかかり、健康リスクが高まる可能性がある。
自宅でできる健康管理(酸素カプセルなど)
実際、我が家の笑みちゃんも、長めの散歩をした翌日はちょっとお疲れ気味です。
でも、継続的な健康管理には自宅でできるケアも取り入れたいところ。
たとえば我が家では、酸素カプセルを使って、呼吸や体の回復をサポートしています。
最初は「犬に酸素カプセル?」と半信半疑でしたが、今では笑みちゃんの“元気の秘訣”のひとつになっています。
動物の繁殖制限の記事です。(少し古い記事ですがのせておきます。)
繁殖引退犬を迎えた方の声
我が家も含め、繁殖引退犬を迎えた人の意見を紹介
適切なケアと愛情を持って接すれば、新しい家族として素晴らしい関係を築くことができるでしょう。
繁殖引退犬の散歩・トイレ・人慣れ|効果的なトレーニング方法と準備

トレーニングの必要性
繁殖引退犬や、犬を飼う人なら誰しも、同じような悩みがあると思います。
これらのテーマについては、今後1記事ずつ詳しく解説していきます。
この章では、それぞれのポイントを簡単にご紹介します。
詳しい内容については、後日公開予定の記事もぜひご覧ください。
繁殖引退犬が散歩で歩かない理由
犬が散歩を嫌がるのは、単純に「したことがない」からかもしれません。以下のステップで、徐々に慣れさせていきましょう。
- STEP1首輪やハーネスに慣れさせる
室内で短時間ずつ装着し、ご褒美を与える
- STEP2抱っこして散歩する
外の世界に慣れさせるため、まずは飼い主が抱っこして外出してみる
- STEP3毎日5分でも散歩させる
無理に歩かせず、少しずつ距離を伸ばしていく
繁殖引退犬のトイレトレーニング方法
犬がトイレを失敗するのは、正しい場所での排泄を学んでいないためです。
まずは、飼い主が犬のトイレのタイミングを理解することが大切です。
これらのタイミングでトイレの場所へ誘導し、成功したら褒めることで習慣づけていきましょう。
元繁殖引退犬の笑ちゃんが、室内でも外でもトイレができるよになった話▶ 【成犬でもできる!】犬のトイレトレーニング完全ガイド|失敗から成功までのリアル体験記繁殖引退犬が社会性がない理由
繁殖引退犬は、今まで他の犬や人と関わる機会が少なかったため、怖がるのは当然のことです。
無理に近づけようとせず、少しずつ慣れさせていくことが大切です。
- ゲージ内での飼育であれば、犬が自ら出てくるまで待つ
- 無理に触らず、安心できる環境を作る
- 飼い主に慣れてきたらスリングなどで散歩する
抱っこしながら外の空気を感じさせ、少しずつ環境に馴染ませる。
トレーニングは焦らず、犬のペースに合わせて進めることが大切です。
それぞれの問題について、今後詳しく解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
繁殖引退犬がかわいそうだと感じる理由
繁殖引退犬が「かわいそう」と感じられるのは、劣悪な環境や繰り返される繁殖、そして人とのふれあいが極端に少ないなど、過酷な背景があるからです。 実際に我が家に迎えた元繁殖犬・笑ちゃんも、そんな環境から来た子でした。 ▶ 笑ちゃんが心を開いてくれた日々の記録はこちら繁殖引退犬の生活環境の整え方

安心できるスペースづくりのコツ
私達が迎えた繁殖引退犬は、防災用の簡易ゲージで生活しています。
繁殖引退犬は、これまでケージ内での生活が長かったため、自由に動ける環境を与えています。
精神的な安定や生活の質の向上が期待できると考えてます。
また、防災の観点から簡易ケージを用意することで、災害時の避難所生活のストレスを軽減させるためです。
必要に応じてケージを活用するという方法は、犬の快適さと安全性のバランスを取る上で適切な方法かもしれません。
【実体験】繁殖引退犬の迎え方|初めてでも安心のステップ解説

信頼できるブリーダーや保護団体を探す方法
私達が繁殖引退犬を迎えた方法はブリーダーのホームページの募集からでした。
実際のやり取り・トライアル・正式譲渡まで
- STEP1アポイント
ブリーダーのホームページからメールでコンタクトを取る
実際に問い合わせたメールがこちら▼ 繁殖引退犬を迎えたい人必見!優良ブリーダーの探し方と問い合わせ例文付き - STEP2対面
ブリーダーと繁殖引退犬を含め顔合わせをする
実際に質問した内容を確認したい方はこちら▼ 【実録あり】犬舎見学チェックリスト|繁殖引退犬との出会いで後悔しないために」 - STEP3トライアル笑ちゃんのトライアルの様子はこちら▼ 【繁殖引退犬のトライアル体験談|懐いてくれなかったらどうする?
- STEP4決断
飼うかどうかの決定をする
飼う場合:入金をして正式に迎える
飼わない場合:ブリーダーに犬を戻す - STEP5正式な里親になる
これで、あなたも繁殖引退犬の里親です!
まとめ|繁殖引退犬を迎える前に知っておくべき大切なポイント
今回は、繁殖引退犬の迎え方から特徴までを具体的に解説しました。
繁殖引退犬を迎えるのは難しいと感じるかもしれませんが、ほとんどの問題は
「忍耐強く向き合う」ことで解決できます。
これから繁殖引退犬を迎えようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

最後に読者さんに質問です!良かったらコメントでシェアしてくださいね
あなたも繁殖引退犬を迎えた経験がありますか?コメントでそのエピソードを教えてください!
どんなトレーニングが効果的でしたか?あなたの体験をシェアして、みんなで学びましょう。
おまけ: 簡単なチェックリスト
今回は、繁殖引退犬を迎える際のチェックリストです。
健康チェックは済んでいるか?
獣医師による診断や予防接種が完了しているか確認
生活環境に適応する準備は整っているか?
自宅に安全性が確保されたスペースが準備できているか
慣れさせるためのステップ(散歩、トイレ、社交性など)は準備できているか?
少しずつ外の世界に慣らされる計画があるか
📖 全7回シリーズ|繁殖引退犬の迎え方
繁殖引退犬を迎えるまでのステップを、順を追って解説しています。
▶ STEP0:幸せのカタチ▶ STEP1:繁殖引退犬とは?
▶ STEP2:迎える前の判断材料
▶ STEP3:迎える準備と費用
▶ STEP4:犬舎見学チェックリスト
▶ STEP5:心の距離ゆっくり縮まる
▶ STEP6:迎えた後のやるべきこと
🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
犬と暮らす中で、ふと感じる
「なんでだろう?」
そんな疑問を、繁殖引退犬・笑ちゃんとの日々を通してやさしく解き明かします。

あなたの愛犬の
「なんでだろう?」
教えてください。

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