
「なんでそんなに怖がるの…?」

犬が突然震えたり、隠れたりすると、飼い主としては心配になりますよね。
実は犬には、人間には聞こえにくい“苦手な音”や、“嫌な思い出と結びついた言葉”があります。
特に繁殖引退犬のような背景を持つ子たちは、音や言葉に対してとても敏感。
この記事では、犬が嫌いな音や言葉の具体例とその理由。
そして私の愛犬・笑みちゃんの体験を交えながら、安心させてあげるためのヒントをご紹介します。
Whyシリーズ第4弾。
笑ちゃんが感じる「なんでだろう?」につて解説していきます。
この記事でわかること
犬が嫌いな音とは?|怖がる音の種類とその理由

犬は人間よりもはるかに聴覚が優れています。
私たちには気にならないような音でも強いストレスを感じることがあります。
特に以下のような音は、多くの犬が「嫌い」「怖い」と感じやすいものです。
犬が苦手な音の例
項目 | 犬の反応 |
掃除機 | 振動+轟音のコンボ。逃げる犬多数 |
雷・花火 | 大きくて不規則な爆音は本能的な恐怖を呼び起こす。 |
チャイムやインターホン | なれていないと強いストレスになる。 |
工事・車の音 | 環境音に慣れていないと強いストレスになる |
犬が嫌いな言葉とその背景|声のトーンがカギ

犬は言葉の意味よりも、「声のトーン」「表情」「態度」に敏感です。
以下のような言葉や話し方が、犬にとって不快・不安のもとになることがあります。
犬が嫌がる言葉や話し方
犬は「音」ではなく「感情」を聞き取る生き物。
やさしい言葉でも、ピリピリした声色だと萎縮してしまうこともあります。
犬が特定の言葉に敏感に反応する背景には、「過去のイヤな経験」が結びついているケースも少なくありません。
興味深い調査結果があるので、以下でご紹介します。
【コラム】犬が嫌いな言葉ランキング(INUNAVI調査)
犬が「言葉そのもの」を嫌っているというより、その言葉が引き起こす体験を嫌っているのがポイントです。
飼い主672名へのアンケートによると、以下のような言葉が“苦手ワード”として挙げられました。
犬が嫌いな言葉ランキング
- お風呂
- 病院・先生・お医者さん
- お散歩 / ハウス
- シャンプー / 歯磨き
その他にも「お留守番」「爪切り」「耳掃除」「注射」「掃除機」「バイバイ」などがランクインしています。
これらの言葉は、犬にとって「イヤな記憶」や「ストレスの原因」と結びついていることが多いようです。
もし、愛犬がある言葉でビクッと反応するようなら、それは過去の経験に基づいた防衛反応なのかもしれません。
引用元:INUNAVI|犬が苦手な言葉ランキング調査

繁殖引退犬・笑みちゃんのケース|音や言葉への敏感な反応

うちの笑みちゃん(元繁殖犬)は、特定の「音」や「言葉」にとても敏感です。
中でも電車の音が大の苦手。
特にガード下など、音が反響して大きく聞こえる場所では、立ち止まって固まってしまったり、
私に「抱っこして」と訴えてくることもあります。
笑みちゃんを迎えた当初は、よく電車でお出かけをしていたのですが、乗る前からブルブル震えてしまうことも。
そこで少しずつ慣れてもらうために、「一駅だけ乗る→降りる」というように、距離を短くして練習を重ねました。
今では、以前ほどパニックになることも少なくなってきました。
▶︎ 私たちが迎えた繫殖引退犬の話はこちら笑みちゃんの「苦手な音・言葉」ベスト5
元繁殖犬という背景からか、環境音や人の声に対してもとても敏感なところがあります。
以下は、笑みちゃんが特に苦手とする音や言葉です。
1. 電車の音
特にガード下などで音がこもると、怖くて動けなくなってしまいます。
2. 自転車の走行音(ブレーキ音含む)
チェーンの音や、スピードを出して近づいてくる気配が怖いようです。
3. 「お風呂はいろ!」
私はお風呂担当ですが、パートナーがいない不安+濡れるのが苦手で、テンションが急降下します。
4. 「歯磨きしよ!」
もともと嫌いでしたが、根気よく続けた結果、今ではだいぶ慣れてきました!
5. 散歩中の人の談笑
笑みちゃんにとっては「いつ何が起こるかわからない」音。特に後ろから聞こえると、立ち止まってしまいます。
笑みちゃんは、音や言葉にまだまだ不慣れな面もあります。
日々少しずつ慣れて、前に進んでいます。
その小さな成長が、私たちにとってはとても嬉しい瞬間です。
犬が嫌がるサインに気づくには?|信頼関係を育てるヒント

犬は「言葉で訴える」ことはできません。
行動や仕草で不快を表現することはよくあります。
嫌な音・言葉への反応サイン
こうしたサインを見逃さず、「何に反応したのか」を探ることが信頼関係構築の第一歩です。
大げさに構わず、「そっと安心させる」くらいがちょうどいい距離感。
笑ちゃんが「イヤ」を感じるサイン
うちの笑みちゃんが「イヤ」と感じているとき、こんな行動を見せます。
机の下に隠れて出てこない
→ 爪切りなどのときによく見られます
普段いない私の近くに助けを求めてくる
→ 同じく、爪切りのタイミングで逃げ込んできます。
この様子からもわかるように、笑みちゃんは爪切りがとても苦手。
その克服には少し時間がかかりましたが……
このエピソードは、また別の記事でご紹介しますね。
まとめ|苦手を理解することが、犬との信頼を育てる第一歩

犬が嫌いな音や言葉には、それぞれ理由があります。
特に繁殖引退犬は、音や言葉に敏感で、不安が行動に出やすい存在です。
私たち人間ができるのは、
「苦手なものに気づき、避ける努力をすること」
「安心できる声・空間を意識して提供すること」
犬にやさしく声をかける、音のストレスを少しでも減らす。
それだけでも、犬の心は確実にやわらいでいきます。
あなたの愛犬も、きっと小さな「安心の変化」を見せてくれるはずです。
🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
犬と暮らす中で、ふと感じる
「なんでだろう?」
そんな疑問を、繁殖引退犬・笑ちゃんとの日々を通してやさしく解き明かします。

あなたの愛犬の
「なんでだろう?」
教えてください。

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