
犬は飼い主との信頼関係をとても大切にする動物。
でも「犬がなつかない」「絆が深まらない」と感じるとき、
その原因の一つが“時間の不足”だと思ってしまいがちです。
実は、忙しい飼い主さんでも、短時間で信頼関係を築く方法があります。
たった数分のふれあいでも、犬との絆はしっかり育つんです。
この記事では、実際に繁殖引退犬・笑みちゃんと暮らす中でわかった、
短時間でも犬と心が通じ合う5つの習慣を紹介します。
なぜ犬がなつかないのか?
忙しくてもできる“信頼関係を深める工夫”とは?
短い時間でも心がつながるふれあい方とは?
「時間がないから…」と悩む前に、ぜひ読んでみてください。
今日からできる、心をつなぐヒントがきっと見つかるはずです。
この記事でわかること
はじめに|犬との時間、足りていますか?

忙しさの理由は人それぞれですが、共働き家庭ではなおさらです。
実際、夫婦のどちらも週40時間以上働いている家庭は、全体の約5割にも上るというデータがあります。
※厚生労働省 2022年版厚生労働白書より
こうした現実の中で、
「愛犬ともっと一緒に過ごしたいのに…」と思いながらも、時間を確保するのが難しいという方が多いのです。

「うちの子、さみしい思いをしていないかな…」
「もっとかまってあげたいけど、時間がない…」
共働き家庭のリアルな悩みと声(体験談&SNS)

Yahoo!知恵袋に寄せられたリアルな声
「共働きで昼間は誰もいません。
犬が一人で過ごす時間が長く、さみしい思いをさせてしまっている気がして心苦しいです。
もっと一緒にいてあげたいのに…」

この声は、まさに「犬と過ごす時間が足りない」と感じている多くの飼い主さんの気持ちを代弁しているように感じます。
解答欄のアドバイスと、よくある不安
どれも現実的で参考になりますが、
「そうは言っても…うちの子は大丈夫かな?」と不安になる気持ち、よく分かります。
繁殖引退犬・笑みちゃんに学ぶ“心の通わせ方”

私自身も、似たような気持ちを抱えていました。
我が家の笑みちゃん(元繁殖引退犬)も、たまに一人でお留守番をすることがあります。
迎えた当初はストレスから下痢になってしまったこともあり、
「本当に一人で大丈夫なのかな…」と、不安でたまりませんでした。
そんな繁殖引退犬の特性や、迎えるときの心構えについては、 詳しくまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。 ▶ 繁殖引退犬を迎えるのに必要な7STEP長さより質!犬との信頼関係を築く3つの視点

犬との信頼関係を築くうえで大切なのは、ただ長く一緒にいることではなく、“どう過ごすか”という「質」の部分。
安心感を生む「変わらない日常」
この“いつも通り”の安心感こそが、犬にとっての心の安定につながります。
ほんの数分のふれあいでも、“変わらない日常”が続くことで、
犬は「ここにいていいんだ」と感じられるようになります。
犬の年齢や寿命を知って、より良い暮らしのリズムを作るヒントはこちらの記事で紹介しています。 ▶ 犬の寿命と年齢の換算について知るたった1分でも絆は深まる
特別なことじゃなくていいんです。
たとえば、愛犬に、毎朝の「おはようナデナデ」を日課にするなどです。
最初は距離があって、触れることすらできなかったりするかもですが、
今では自分から顔を近づけてくれるようになりました。
このたった1分のやりとりが、信頼関係を育ててくれていると感じています。
愛犬との“ふたりだけの楽しみ”を作る
私は会社員なので、笑みちゃんと触れ合えるのは平日の夜と休日だけです。
なかなか時間は取れませんが、その中で出来ることを続けています。
こういったことを繰り返すうちに、笑みちゃんの中でライフスタイルが確立してきました。
このような日々の積み重ねが、信頼関係を築く土台になると思っています。
忙しくてもできる!犬との接し方アイデア5選

ごはんの前にひと声かける
「いただきます」「おいしく食べてね」など、声をかけるだけで立派なコミュニケーション。
「おかえり儀式」をルーティンに
手を差し出す、目を見て話す、軽くなでるなど、毎回同じパターンがポイント。
スマートグッズで安心を届ける
見守りカメラや自動給餌器で、離れていても気持ちはそばに。
タオルやTシャツなど、飼い主の匂いがついた安心できるアイテムをケージや寝床に置いておくと◎。
笑みちゃんの日常ルーティン紹介
私の生活は朝が早いので、笑みちゃんはまだ寝ていることが多いです。
起きてきてご飯をねだったときは、「おはよう」と声をかけながらご飯をあげています。
帰宅時には毎回“挨拶の儀式”があります。
私が帰ると、笑みちゃんは吠えながら軽く尻尾を振りつつ、なぜか後退して出迎えてくれるんです。
ユニークだけど、それが彼女なりの「うれしい」のサインだと信じてます(笑)
留守番の日こそ信頼を育てるチャンス
犬にとって留守番は、ただの「待つ時間」ではありません。
飼い主がいない間にも、安心して過ごせる環境が整っていれば、犬は「この家は安全」「戻ってきてくれる」と学び、信頼感を深めていきます。
たとえば次のような工夫が効果的です:
飼い主の匂いがついたタオルやTシャツを寝床に置く
出発・帰宅時にルーティン(声かけ、軽いスキンシップ)を習慣化する
見守りカメラや自動給餌器で“つながり感”を演出する
これらは、犬にとって「一人でも大丈夫」という自信を育て、飼い主との信頼関係の土台となります。
罪悪感とうまく付き合うヒント

犬は“完璧”より“気持ち”を感じている
犬と向き合っていると、
「自分はちゃんと向き合えているのかな?」
と、不安になることもあるかもしれません。
でも、大丈夫。思いつめすぎなくていいんです。
犬は、あなたに完璧な接し方を求めているわけではありません。
あなたという存在そのものに、安心感を覚えているのです。
無理をせず、できることをコツコツ続けるだけで、
その気持ちはちゃんと犬に伝わっています。
平日と休日のギャップに注意
平日の昼間、パートナーに時間の余裕があるときは、
笑みちゃんと2人でお出かけしています。
ただ、笑みちゃんは体力的に少し疲れやすいので、
お出かけの翌日は、おうちでゆっくり過ごすのが定番です。
最近は、自宅でできる回復ケアとして「酸素カプセル」も取り入れてみました。
呼吸がラクになるのか、笑みちゃんもリラックスした表情を見せてくれます。
ゆるく続ける工夫で心に余裕を
平日と休日で生活リズムが大きく変わると、犬は不安を感じやすくなります。
「いつもと違う」ことが、犬のストレスになる原因に。
✔ 対策ポイント
休日も“普段の延長線上”で過ごす
無理に特別扱いせず、自然体のふれあいをし散歩や遊びも「ちょっと多め」程度に抑える
安定した接し方が、犬に安心感を与えます。
まとめ|たとえ短くても、信頼関係は育める

今回は、忙しくても犬との信頼関係を築く方法や、「質」の良い接し方を解説しました。
忙しい毎日でも、犬との信頼関係を育むことは十分可能です。
大切なのは「一緒にいた時間の長さ」より「どう過ごしたか」
短い時間でも、愛情のこもったふれあいが犬にとっては安心になります。
小さな習慣が大きな安心に
ちょっとした工夫で信頼関係は築かれます。
飼い主の心のゆとりも大切に完璧を目指さなくても大丈夫。
あなたの“無理のないやさしさ”は、犬にしっかり届いています。
無理せずできる「Win-Winな関係」
散歩・遊び・睡眠などの習慣は、犬の心と体の健康を支えるだけでなく、飼い主にも良い影響をもたらします。
40代のおじさんともなると、お腹周りが気になってくるお年頃…。
そんな私も、笑みちゃん(元繁殖引退犬)と毎日散歩することで
減量に成功(笑)。笑みちゃんは体力アップ、私はウエストダウン。まさにWin-Winです!
📖 全7回シリーズ|繁殖引退犬の迎え方
繁殖引退犬を迎えるまでのステップを、順を追って解説しています。
▶ STEP0:幸せのカタチ▶ STEP1:繁殖引退犬とは?
▶ STEP2:迎える前の判断材料
▶ STEP3:迎える準備と費用
▶ STEP4:犬舎見学チェックリスト
▶ STEP5:心の距離ゆっくり縮まる
▶ STEP6:迎えた後のやるべきこと

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