
「犬を川遊びに連れていきたいけど、水を怖がったり、体調を崩したりしないかな…?」

そんな不安を感じている人は多く居ると思います。
とくに初めて川遊びをする犬や、過去に水で怖い思いをした子にとって、川は楽しい場所になるどころか、ストレスの原因になることもあります。
実はわが家の愛犬・笑みちゃん(繁殖引退犬)も、最初は川の音だけでビクビク。
でも、少しずつ水に慣れていくうちに、表情がやわらぎ、今では夏の恒例行事になりました。
この記事では、犬との川遊びを安全に、そして楽しく過ごすための準備・感染症対策・持ち物リストをまとめています。
水に不安がある子にも、自然を楽しめるヒントをたっぷりご紹介します。
この記事でわかること
川遊びは楽しいだけじゃない?繁殖引退犬にこそ“準備”が必要な理由

なぜ水を怖がる犬がいるのか
川や海を見たことすらない犬にとって、水は“未知のもの”。
お風呂での嫌な記憶が残っている場合、水=イヤなもの…という印象にもなりやすいです。
繁殖引退犬が川に慣れるまでの段階
いきなり泳がせようとせず、「まずは抱っこで川の音に慣れる」ことから。
浅瀬を少し歩くなど、“できたね”を積み重ねることが自信になります。
大事なのは無理をさせず、一緒に自然を楽しむ気持ち。
繁殖引退犬や保護犬は、川を見る機会が少なく、はじめての水辺に怯えてしまうことも。 そんな無垢な繁殖引退犬・笑みちゃんを迎えた体験談はこちらからご覧いただけます▶ 全7回シリーズ 繁殖引退犬の迎え方体験談|笑みちゃんの「はじめての川遊び」
たぶん、笑みちゃんにとっては人生で初めての川。水といえばお風呂、というくらい。
最初はおっかなびっくり。でも抱っこで川の中を一緒に歩いたら、少し安心したようでした。
足先だけ水に触れさせながら、少しずつステップアップ。
毎年行く川なので、「来年はもっと慣れてくれたらいいな」と気長に思っています。
自然の空気って、人も犬もリラックスできますね。家族でピクニック気分、いいもんです。
犬と川遊びする前に知っておくべき基本ルールとマナー

ノーリード禁止!事故とトラブルを防ぐマナー
どんなにお利口な子でも、自然の中では何があるかわかりません。
リードを外すと、他の犬や人とのトラブル、流される危険も。
他の人や犬への気配りが必須な理由
川はみんなの場所。犬が苦手な人もいます。
静かに過ごしたい人の迷惑にならないよう、声や動きにもひと工夫を。
川遊びスポットのマナーやローカルルール
場所によって「犬禁止」や「洗い場利用のルール」が決まっていることも。
事前に調べておくだけで、気まずい思いをせずにすみます。
川の水は飲ませちゃダメ?感染症と下痢・嘔吐への対処

川で起こる主な感染症(レプトスピラなど)
川の水には、レプトスピラなどの菌や寄生虫がひそんでいることがあります。
感染すると発熱や下痢、重い場合は命に関わることもあるので注意が必要です。
水を飲んでしまった後の観察ポイント
少量ならすぐに慌てなくてもOK。ただしその後の様子はしっかり見守って。
食欲・元気があるか、便の状態やおしっこの回数などに変化がないかを確認しましょう。
こんな症状が出たらすぐ病院へ
急な嘔吐や下痢、ぐったりして元気がない、発熱などが見られたらすぐ動物病院へ。
「たまたま飲んじゃっただけ」と放っておかず、早めの対応が安心につながります。
ワクチンは大丈夫?川遊び前にチェックすべき健康管理

混合ワクチンとレプトスピラの重要性
川にはレプトスピラなど、ワクチンで予防できる感染症のリスクが潜んでいます。
特に川や野生動物が多い地域では、ワクチン接種が“守りの基本”になります。
繁殖引退犬にありがちな「接種履歴の不明」
引退犬は過去のワクチン接種歴がわからないことも少なくありません。
まずは動物病院で相談し、必要なら抗体検査や追加接種を検討すると安心です。
川遊びはいつもと違う環境。小さな不調が出やすくなります。
持病や皮膚の状態などを事前にチェックしておくと、無理なく楽しめます。
犬との川遊びに必要な持ち物リスト

絶対に持っておきたい安全グッズ
木陰がない川原では、日傘やサンシェードが日差しから犬を守ります。
レジャーシートがあると、犬も人も足元の熱や濡れから守られて快適です。
熱中症・脱水対策のアイテム
こまめな水分補給が大前提。携帯ボウルと飲み慣れた水は必須です。
クールベストや保冷剤も、短時間でも体温が上がりやすい犬には心強い味方。
侮ってはいけない、日本の夏の暑さ。実は犬も熱中症になる危険があり、 我が家でも実際に大事件が起きました。 「こんな症状、見逃してない?」と思ったら、ぜひこちらもご覧ください▶ 犬の熱中症チェック&対策ガイド|虎ちゃんの実体験から学ぶ命を守る知恵遊んだ後のケアグッズ
川の水は意外と汚れていることも。タオルや濡れタオルで全身を拭いて清潔に。
ブラシやスキンケアスプレーがあると、皮膚トラブルの予防にもつながります。
濡れたままはNG!遊んだ後のケアと乾かし方のコツ

乾かさないと起きる皮膚トラブル
濡れたまま放置すると、かゆみやかぶれの原因に。菌やカビが繁殖しやすくなります。
特に夏でも風が冷たい日は要注意です。
愛犬の皮膚が濡れたままにしておくと、皮膚トラブルのもとです。 こちらの記事で詳しく解説中▶ 犬の皮膚トラブル が急増|ホットスポットの原因と予防法ドライヤーが苦手な子のための工夫
嫌がるなら、まずはタオルでしっかり水分を拭き取るのが基本。
自然乾燥より短時間で済み、ストレスも減らせます。ドライヤーは温風を遠くから優しく当てて。
外耳炎・膀胱炎の予防も忘れずに
水が耳や体に残ると、外耳炎や膀胱炎のリスクが高まります。
耳の中は優しく乾かし、排尿もこまめに促してあげましょう。
犬だって日焼けする?特に注意したい犬種とケア方法
薄毛や白毛の犬は日焼けしやすく、皮膚トラブルになることも。
外出前後に日焼け止めや冷却スプレーでケアするのがおすすめです。
まとめ|繁殖引退犬との川遊びは“無理なく・楽しく・安全に”

遊ぶ前に「怖がる理由」と「水慣れ」を理解しよう
怖がるのは未知だから。無理強いせず、少しずつ慣らすことが信頼につながります。
ワクチン・感染症・下痢対策は川遊びの基本
川には菌や寄生虫が潜むことも。事前の予防と遊んだ後の観察は大切です。
持ち物チェックと事後ケアでトラブル予防
安全グッズや水分補給、濡れた後のしっかり乾かすケアが犬の体調を守ります。
紫外線・日焼けにも気をつけて
薄毛や白い毛の犬は特に注意。日焼け止めやケア用品で守ってあげましょう。
笑みちゃんのように、少しずつ“水の楽しさ”を知っていけたら
焦らず、犬のペースを尊重しながら。家族みんなで自然を楽しむ時間が宝物になります。
📖 全7回シリーズ|繁殖引退犬の迎え方
繁殖引退犬を迎えるまでのステップを、順を追って解説しています。
▶ STEP0:幸せのカタチ▶ STEP1:繁殖引退犬とは?
▶ STEP2:迎える前の判断材料
▶ STEP3:迎える準備と費用
▶ STEP4:犬舎見学チェックリスト
▶ STEP5:心の距離ゆっくり縮まる
▶ STEP6:迎えた後のやるべきこと
🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
犬と暮らす中で、ふと感じる
「なんでだろう?」
そんな疑問を、繁殖引退犬・笑ちゃんとの日々を通してやさしく解き明かします。

あなたの愛犬の
「なんでだろう?」
教えてください。

にほんブログ村
コメント