
「うちの子、散歩のたびに引っ張ってしまう…」
と悩む飼い主さんは少なくありません。
実は、引っ張る行動には犬なりの理由があり、それを知ることが解決の第一歩になります。
この記事では、犬が散歩でリードを引っ張る原因と、その直し方をやさしく解説します。
この記事でわかること
犬は散歩で引っ張ってもいいの?

引っ張るのは自然な本能
犬は匂いや音にすぐ反応してしまう生き物。
散歩中に前へ前へと行きたがるのは、本能的に“世界を探検したい”気持ちの表れです。
放置すると首や体に負担
ただし強い引っ張りは、首や呼吸に負担をかけます。飼い主が転倒したり、思わぬ事故につながるリスクもあるため
「自然だから放っておく」で済ませるのは危険です。
飼い主と並ぶと安心できる
横に並んで歩けると
「飼い主と一緒なら安全」と犬は学びます。
これは安心感につながり、散歩そのものがより心地よい時間になっていきます。
犬が散歩で引っ張る理由

刺激に夢中になっている
散歩中は匂いや音、ほかの犬など新しい刺激がいっぱい。犬はそれに反応してグングン前に進みたくなります。

笑ちゃんの場合、パートナーと行くと引っ張りますが、私とだと立ち止まることもあります。
前に出るクセがついている
リードが緩いまま前に出られると、犬は「前に行くと進める」と学習してしまいます。
習慣化すると、つい引っ張り続ける行動になります。
運動不足・ストレスの発散
十分に運動できていなかったり、家の中で刺激が少ない犬は、散歩中にエネルギーを発散しようと引っ張ることがあります。
リードの扱いが合図になっている
人がリードで引っ張ると犬は
「引っ張れば前に行ける」と勘違いすることも。
犬にとっては、リードの扱い方が行動の手がかりになっているのです。
興奮している
外の景色や匂いに夢中になると、犬は気持ちを抑えきれず前へ走ろうとします。散歩が楽しくて仕方ないサインでもあります。
危険や恐怖を感じている
車や大きな音などにびっくりして、一刻も早くその場から離れようと引っ張ることがあります。怖さゆえの行動です。
既に主従関係が逆転している
飼い主より先に歩くのが当たり前になると、犬が「自分がリーダー」と思い込むことも。主導権を握ろうとしてリードを引っ張ります。
引っ張り癖を直すトレーニングの実例

先住犬ブルドッグの場合【実例】
我が家の先住犬は散歩中にマーキングが大好きで、よく前に引っ張っていました。
そこで試したのがハズバンダリートレーニングです。
我が家に居た先住犬の虎ちゃんのお話はこちら▶ 繁殖引退犬に好かれたいオジサンの挑戦|カーブの自己紹介Uターンと止まる練習の手順
- STEP1犬が引っ張り始めたら
犬が引っ張った瞬間に、進行方向とは逆にUターンするか、その場で立ち止まります。
- STEP2犬が飼い主を見たら
犬がリードを緩めて飼い主に注意を向けたら、
前に進める/ご褒美を与えます。 - STEP3繰り返し実践
この繰り返しで、
犬は「引っ張るよりもリードを緩めた方が気持ちいい」と学習します。
報酬で横について歩く
Uターンは叱るためではなく、犬に正しい選択肢を示すサイン
「止まる→緩める→報酬」の流れを一貫させることで、徐々に引っ張り癖が改善されます
犬が引っ張るのをやめさせる方法

止まってリードを緩める
犬が引っ張ったら、その場で止まります。リードが緩んだ瞬間に歩き出すことで、
「引っ張っても進めない」と学習します。
ごほうびで横につく習慣
おやつや声かけで犬を横に誘導しながら歩きます。楽しい体験と結びつけることで、自然と横について歩く習慣がつきます。
首輪よりハーネスがおすすめ
首に負担がかかる首輪より、胴に負担を分散できるハーネスが安全です。リードと一緒に使うことで、引っ張り癖の練習もしやすくなります。
静かな環境で練習開始
最初は家の近くや人通りの少ない場所で練習すると、犬が落ち着いて学びやすくなります。少しずつ環境を変えてステップアップしましょう。
ハズバンダリートレーニングを詳しく知りたい方へ
犬とのコミュニケーションや引っ張り癖改善の具体例は、田中雅絋氏の書籍でも詳しく解説されています。
実際の手順や応用例も豊富なので、「もう少し具体的に学びたい」という方はチェックしてみてください。
リードコントロールも選択練習
リードを使った操作も、犬に「どっちに動くか」を選ばせる練習です。
自分で選ぶことで、犬は納得して行動を変えやすくなります。
無理に引っ張り返さない
力で戻すのではなく、
犬が自分で「リードを緩めると進める」と気づくのがポイント。
叱らず、犬が自ら学ぶ環境を作ります。
まとめ|犬の引っ張り癖を改善するポイント

引っ張りは自然だけど危険
犬の引っ張りは本能によるものですが、放置すると首や体に負担がかかり、事故のリスクにもつながります。
原因を理解して改善できる
「止まる・ごほうび・環境づくり」の組み合わせで、引っ張り癖は徐々に改善可能です。
ハズバンダリートレーニングで安心散歩
犬が自分で選択して行動する環境を作ることで、散歩がより楽しく、安心な時間になります。
🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
犬と暮らす中で、ふと感じる
「なんでだろう?」
そんな疑問を、笑ちゃんとの日々を通してやさしく解き明かします。

あなたの愛犬の
「なんでだろう?」
教えてください。
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