
散歩を嫌がる犬=わがまま?
実は怖がりや体力不足などが原因です。
繁殖引退犬・笑みちゃんの体験談を交え、安心して歩けるようになる具体的な対処法を紹介します。
これは「Whyシリーズ」のひとつ。 犬との暮らしでふと浮かぶ「なんで?」を、体験を交えて書いています。
この記事でわかること
犬が散歩を嫌がるときの行動サイン

立ち止まる/固まる
外に出ると動けなくなる子は多いです。
見慣れない景色や音が怖くて、一歩も踏み出せないのです。
我が家の笑ちゃんも散歩じ、
聞き耳を立てフリーズしてます。
抱っこじゃないと歩かない
抱っこしてもらうと安心できる子は多いです。
我が家の笑みちゃんも、迎えた当初は完全に抱っこ散歩でした。
少しずつ歩けるようになったのは、後の話です(笑)。
リードや首輪に違和感を示す
散歩の準備そのものが初めてだったり、慣れていないと違和感やストレスを感じます。
最初は触れるだけでも練習が必要です。
犬が散歩に行きたがらない原因4選と対処法

怖がりで外の環境に慣れていない
外に慣れていない場合は、怖くて抱っこをせがむこともあります。
我が家の笑みちゃんも、最初は外に出るとピタッと固まっていました。
筋力不足や体力の問題
長い間ケージで過ごしてきた子は、歩く筋力や体力がまだ十分ではありません。
少しずつ散歩を重ねることで、体力もついていきます。
我が家が繁殖引退犬を迎えた理由▶ 繁殖引退犬に好かれたいオジサンの挑戦|カーブの自己紹介性格・気質による慎重さ
慎重な性格の子は、新しい環境や音に敏感です。
急にリードを引っ張ると、
余計に怖がってしまうことがあります。
信頼関係や社会化の不足
飼い主との信頼関係や、他の犬・人との経験が少ないと外で安心できません。
散歩は単なる運動ではなく、心の安心感を育てる時間でもあります。
原因別の改善法|怖がり・体力不足・社会化不足

室内でリードやハーネスに慣れさせる
首輪やハーネスは、まず家の中で見せたり触らせたりして慣れさせます。
違和感を減らすことで、外に出たときのストレスを軽くできます。
抱っこ散歩で外の刺激に触れさせる
最初は歩かなくてもOK。抱っこして外の匂いや音に慣れさせます。
安全な距離から少しずつ慣れることが、恐怖心を減らすコツです。
家の前だけのミニ散歩から始める
家の敷地や玄関前だけで少し歩かせます。
小さな成功体験が、自信につながります。
名前を呼ぶ・おやつでポジティブな印象を与える
「楽しい」「安心できる」と感じる体験を増やします。
おやつや声かけは、散歩をポジティブな習慣にするきっかけです。
愛犬の好きな音や、喜ぶ声掛けをしることで信頼関係を築けます。▶ 犬が喜ぶ言葉&音まとめ|声かけひとつで信頼が変わる!帰宅ルートで「安心感」を利用する
「家に帰れる」という安心感を利用して、歩く意欲を引き出します。
少しずつ距離を伸ばしながら、
散歩=安心のイメージを作ります。
繁殖引退犬・保護犬ならではの散歩のハードル

環境の変化による不安
今まで限られた場所で暮らしていたため、外の音や景色がすべて未知の世界。
ちょっとした刺激でも固まってしまうことがあります。
体力や筋力の不足
長時間の散歩経験が少なく、歩くための筋力や持久力が十分ではありません。
無理をすると疲れてしまい、散歩が嫌いになることも。
社会化の遅れ
人や犬、車や自転車などに触れる機会が少なかったため、外の環境に慣れていません。
ゆっくり経験を積ませることが大切です。
信頼関係のこれから
新しい飼い主との生活が始まったばかりで、まだ安心できていない場合もあります。
「一緒なら大丈夫」と思えるようになるまで時間が必要です。
笑みちゃんの成長記録|歩けるようになるまで

最初はお地蔵さん状態
地面に置くと固まり、まるで動けないお地蔵さんのようでした。
笑みちゃんにとって外は初めての世界で、怖くて当然です。
抱っこ散歩で少しずつ慣れた
初めは抱っこして近所を歩くところから
スタート。
震えながらも外の刺激に触れることで、少しずつ安心できるようになりました。
抱っこ散歩からはじめませんか?▶ 繁殖引退犬の抱っこ散歩|歩かない子も安心!ステップ&体験談帰り道は自分の足で歩くパターン
半年ほど経つと、自宅に向かう帰り道だけスピードアップ。
「ここは安心」と理解し、自分の意志で歩けるようになった証拠です。
昼間の散歩はまだ課題
基本的に夜の散歩が多く、昼間の賑やかな環境には慣れていません。
まだ怖がる様子がありますが、経験を積めば少しずつ克服できます。
注意!散歩でやってはいけないこと

無理にリードを引っ張らない
引くと怖がって歩かなくなることも。
ゆっくり犬のペースに合わせるのがコツ。
笑みちゃんは最初、誘っても無反応。
餌のない釣りのようで、じっと待つしかありませんでした。
声かけで安心感を与える
名前を呼んだり、固まったときは地面を軽く叩いて呼んであげましょう。
うまく歩けたら褒めてあげると、信頼関係が育ちます。
歩きスマホはしない
散歩中にスマホを見ると、犬は飼い主の目を見て安心するチャンスを失います。
顔を上げて犬を見てあげるだけで、散歩がもっと楽しい時間に変わります。
よくある質問|散歩の困りごと解決

- Q1毎日同じルートの散歩でも大丈夫?
- A1
- Q2おやつで釣って歩かせてもいいの?
- A2
最初は「歩く=いいこと」と教えるのに有効
- Q3散歩を嫌がるときは休ませるべき?
- A3
- Q4短い散歩でも運動不足にならない?
- A4
獣医師やトレーナーに相談すべきサイン

足を引きずる・歩き方がおかしいとき
関節や肉球にトラブルがある可能性があります。早めに獣医師に診てもらいましょう。
息が荒い・すぐ疲れるなど体調面の異常
心臓や呼吸器の問題が隠れていることも。散歩中の呼吸をチェックしてください。
散歩中に極端にパニックを起こす場合
音や刺激で震えたり暴れたりする場合は、専門家のサポートで段階的に慣らすのが安心です。
長期間改善が見られないとき
工夫しても変化がない場合は、無理せず専門家に相談を。第三者の視点が突破口になることもあります。
まとめ|犬が散歩を嫌がるとき“わがまま”と決めつけないコツ

少しずつ経験を積ませる大切さ
怖がりな犬ほど、少しずつ慣れることが安心につながります。
小さな成功体験を重ねることで、
「外も悪くない」と学んでいきます。
信頼関係を軸に段階的に慣らす
飼い主との信頼があるから、犬は少しずつ新しいことにも挑戦できます。
焦らず、名前を呼んだり声かけで安心感を与えながら、一歩ずつ進めましょう。
📖 全7回シリーズ|繁殖引退犬の迎え方
繁殖引退犬を迎えるまでのステップを、順を追って解説しています。
▶ STEP0:幸せのカタチ▶ STEP1:繁殖引退犬とは?
▶ STEP2:迎える前の判断材料
▶ STEP3:迎える準備と費用
▶ STEP4:犬舎見学チェックリスト
▶ STEP5:心の距離ゆっくり縮まる
▶ STEP6:迎えた後のやるべきこと
🐾もっと知りたいあなたへ|「Whyシリーズ」
犬と暮らす中で、ふと感じる
「なんでだろう?」
そんな疑問を、笑ちゃんとの日々を通してやさしく解き明かします。

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